
沖縄本島最高の聖域とも言われる世界遺産・斎場御嶽(セーファウタキ)。琉球王朝以前から聖域とされてきた斎場御嶽ですから、スピリチュアルな話がたくさんあります。そこで今回は、そのほんの一部を紹介します!
気持ちが穏やかな時でなければ行ってはいけない場所
斎場御嶽は琉球王国随一の聖域と言われ、かつては男子禁制の場所でもありました。敷地内にはいくつもの拝所があるのですが、そのどれもが強力なパワースポットになっています。そのため心が穏やかな時に出かけると、この場所の澄んだパワーを受け取ることができます。
ところが体が疲れている時や調子の悪い時に斎場御嶽に行ってしまうと、この土地のパワーに飲み込まれてしまい心がこの場所にとらわれてしまうそうです。そのため家に帰ることができなくなってしまうのだとか…。だからなのか地元の人に話を聞くと、疲れがあるときや調子の悪い時だけでなく、天気の悪い日や夕方以降も参拝は避けた方が良いといいます。
斎場御嶽には龍の道がたくさんある
斎場御嶽の最奥地「サングーイ」を抜けると、海に向かってぽっかりと穴が開いているように見える場所に出ます。この場所から見ることができるのが神の島といわれる久高島です。

久高島は沖縄の国造り神が最初に降臨した場所とされ、琉球最高の聖地ともいわれています。そして久高島のはるかかなたにあるニライカナイこそが、沖縄の神様たちが住む場所です。そのニライカナイと久高島を結ぶ線がぶつかる場所が斎場御嶽なので、斎場御嶽には神様の通る道がたくさんあります。もちろん龍神も沖縄を守る神様ですので、斎場御嶽の中にはたくさんの龍の道が存在するといわれています。
サングーイで写真を撮ると霊感の強さが分かる
サングーイは、三角形の形をした岩のトンネルのような場所です。この岩の間を抜けた場所が聖域と言われる場所なのですが、三角岩の前で写真を撮ると写真にオーブのような光の珠が写るのだとか…。
写真の撮り方にも特徴があるらしく、三角形の頂点に向かってカメラのシャッターを切るのだそうです。そして三角形の頂点付近にオレンジ色の光の珠が写ると「霊感が強い」、白いぼんやりとした光だと「人並み」と判断するのです。私の場合はまるっきり霊感なしなので写真を撮っても何も異常はないのですが、超霊感の強い私の友人が同じことをするとオレンジや黄色の光が写ったそうです。
ただし友人がいうには「いたずらに写真を撮るのはやめた方がいい」とも…。いろんな神様がいる場所ですから「下手に神様を怒らせて悪いことが起らないようにした方が良い」ということなのでしょうね。
斎場御嶽の中には無数の女性の霊がいる
斎場御嶽は最強のパワースポットとして人気なのですが、その反面で「絶対に行ってはいけない場所」という意見もあります。こうした反対意見でよく効く話が「女の人の霊がウヨウヨしている」という話。
ただし斎場御嶽にいる女の人の霊は、かつてこの場所で神様にお祈りをしていたノロ(琉球王府から指名された正式な巫女)やユタ(民間の巫女)だといいます。この場所で祈りをすることが仕事だった彼女たちは、死んだ後も魂のままこの場所にやってきて祈りを続けているそうです。
そのためこの場所をよく知る地元の人に聞くと、このような女の人の霊は行儀よく参拝する人に対しては何もしてこないそうです。でも敷地や拝所を荒らしたり自分勝手な行動をとると、「聖なる場所でなんてことを!」と怒って罰を与えるのだとか…。いいエネルギーだけをもらって帰りたいのであれば、できるだけ神様や参拝者に不快な想いをさせないようにすることが大事なようですよ。
斎場御嶽は聖なる場所ということをちゃんと知っておくこと
斎場御嶽には今回紹介した話のほかにも伝説や不思議な話があります。でも共通しているのは「斎場御嶽が聖地であり、今も昔も祈りの場所である」ということです。たしかに強力なパワーを受けることができる場所ですが、その反面この場所を訪れるのにふさわしいタイミングや行動をしないと怖いだけの場所になるのかもしれませんね。