
沖縄にハマり、旅行から帰ってきてもいつもどこかで沖縄のことを思い出してしまう事を「沖縄病」といいます。しかも沖縄病にかかってしまうとなかなか克服するのが難しい…。ではその症状と克服方法を紹介します。
沖縄病の典型的な症状その①
沖縄病の典型的な症状は「いつでも沖縄のことが頭から離れず、何をするにしても沖縄のことを中心に考えてしまう」です。これは日常生活のあらゆるシーンで起こってしまうため、自分が沖縄病にかかってしまっていると自覚できるまではその状態に困惑してしまう人が多いです。
ただ自分が沖縄病にかかっているということを自覚できるようになると、この症状の副作用が思わぬ良い結果をもたらしてくれることもあります。
なかでも「仕事のモチベーションを上げる」という副作用がその代表例です。
沖縄病にかかると「沖縄にまた行きたい!」という強烈な気持ちが芽生えてきます。ただ沖縄は本土から遠く離れた場所にあるので、日帰りで出掛けるということがなかなかできません。そのため沖縄に行くにしてもそれなりに費用が掛かります。
そこで欲求を満たすために「沖縄への旅行費を最速で貯める!」という目標が出来ます。結果として毎日の仕事に対するモチベーションが上がり、目標が達成されるまでその状態が持続できます。
沖縄病の典型的な症状その②
思考の中心に常に「沖縄」を置いてしまう沖縄病は、発症すると「もっと沖縄のことを知りたい!」「今よりもっと深く沖縄の魅力に触れたい」「いつでも沖縄の話題に触れていたい」と考えるようになります。しかもこのような思考は常に繰り返し起こるため、より一層沖縄に行きたいという気持ちが強くなります。
ただ実際に「沖縄へ行く」という行動に至ることが沖縄病の症状というわけではありません。もちろん積極的な思考として「沖縄に行きたい」という気持ちが強くなりますが、その前段階の欲求も複数起こります。
例えば「沖縄の音楽が聴きたい」という欲求が我慢できなくなる症状が出たとします。最初のうちは「気分転換として沖縄の音楽を聴く」というだけで欲求が収まるのですが、そのうち「いつでも沖縄音楽を耳にしていないと落ち着かない」となります。
さらに「生の沖縄音楽を聴きたい」という欲求に襲われるようになり、地元で行われるコンサートなどに足しげく通うようになります。ところがこれも症状が深刻になると、「沖縄で生の音楽を聴きたい」という強い欲求に変わってきます。
このように一つの欲求であっても、段階によって徐々に症状が深刻化し最終的に「沖縄に行きたい!」にたどり着くというのも沖縄病の特徴といえます。
沖縄病の典型的な症状その③
沖縄の独特な気候に触れたいという欲求も沖縄病の特徴です。沖縄は亜熱帯地域に属しているので、本土の気候とは大きく違います。季節もはっきりとした四季があるわけでなく、一年のほとんどが夏です。一年中湿度も気温も高いですから、その空気に一瞬触れただけで「沖縄に来た!」という実感がわいてきます。
ちなみに沖縄病の中でもこの症状を引き起こしてしまうとなかなか対処法が見つからないので、長く症状に悩まされる人が多いです。そのほかの症状の場合は代替え療法があるのですが、沖縄の独特な気候を代替えすることは現実的にみても不可能です。そのため沖縄病の中でもこの症状は「重度」とみなされます。
沖縄病は治るの?
残念ですが、沖縄病に聞く医薬品はありません。特効薬もなく治療方法も確立されていません。ですから「沖縄病にかかってしまったかも…?」と思ったら、「治す」ではなく「受け入れる」ということが大事です。

症状が悪化したときの対処法には様々なものがあります。ただしそれがあなたに当てはまるかはわかりません。一般的に「沖縄に行く」ということで一時的に症状は治まりますが、沖縄を離れ日常生活に戻るとすぐに症状が現れ始めます。
ですから沖縄病にかかってしまったら、まずはそのこと自体を受け入れる(沖縄好きであることを認める)ということが大切です。
沖縄病を克服する方法とは?
重度の沖縄病にかかってしまった場合、最終的に「沖縄に移住する」という方法が最も効果の高い克服方法といえます。実際にこの方法を実践して沖縄病の様々な症状を克服した人がたくさんいます。
もちろんここまで思い切った方法をとることが出来ない人もたくさんいます。このような場合は、「いつでも沖縄を感じられる環境を自分で作る」という方法がおすすめです。
例えば自宅のインテリアに沖縄のアイテムをプラスするという方法も効果はあります。すべてを沖縄風にしてしまうと症状が悪化してしまう可能性があるのですが、インテリアの一部にオキナワンアイテムを取り入れる程度であれば症状を抑える効果が期待できます。

また「沖縄に行きたい!」という欲求が強くなってきたときの応急方法として「沖縄居酒屋に行く」もおすすめです。
沖縄居酒屋に集まる人は、大抵沖縄病にかかっています。店内には沖縄の音楽が流れていますし、沖縄の家庭料理もあなたを迎えてくれます。雰囲気と胃袋が一時的に沖縄で満たされる上に、同じ沖縄病の仲間たちと交流することによって心も満たされます。そのため緊急時の応急処置としてはかなり効果があります。
沖縄病は医学的な病気ではないのに発症率が高い病
沖縄病として今回紹介してきましたが、沖縄病は「医学的な病気」というわけではありません。とはいえ沖縄病を発症する人は多く、最終的に沖縄に移住するという思い切った対処法に打って出る人も多いです。
いずれにしても沖縄病は「沖縄に心も体も丸ごと魅了されてしまった人」がかかる病気です。あなたもこの病気の症状に思い当たることが1つでもあれば、すでに沖縄病を発症しているといえます。沖縄病は発症したことを1日でも早く自覚し受け入れることが大事です。そのことによってあなたの心は解放され、モヤモヤした感情の出口が見えてくるはずです。