
日本最高峰の山といえば富士山!登山シーズンには国内外から多くの登山客が訪れます。それに比べて海に囲まれた沖縄では、山の存在はかなり低い…。では沖縄で標高の高い山といえばどんなところがあるのでしょう?
第5位!沖縄本島の恩名岳
標高363mの恩名岳は、沖縄県内では5番目に標高が高い山です。残念ながらこの場所はアメリカ軍のキャンプ地の一つである「キャンプハンセン」内にあり、現在は実弾演習場として使用されています。そのため登山はおろか、一般人の立ち入りも禁止されています。
第4位!沖縄本島の八重岳
沖縄本島北部にある標高453.3mの山が、八重岳です。八重岳といえば、日本一早い桜祭が開催される場所として有名な場所です。桜まつりが開催されるのは例年1月中旬ですが、見頃は2月初旬まで続きます。八重岳の山頂付近までは車で訪れることが出来るようになっており、毎年多くの観光客が桜見物に訪れます。
とはいえ沖縄戦の際は、旧日本軍の本部濠と野戦病院があった八重岳。八重岳の本部濠にいたのは、米軍を錯乱させるために国頭郡内でゲリラ活動をおこなっていた宇都部隊であり、当時最大で約4000人の兵員が集結していました。そのために米軍からの一層攻撃を受け、部隊に所属していた兵員だけでなく、野戦病院に配属された学徒隊や民間人がこの場所で命を落としています。桜祭りが行われる八重岳ですが、多くの観光客でにぎわう広場から少し外れると、かつての悲惨な歴史を指し示す古い案内看板が今もひっそりと建てられています。
第3位!西表島の古見岳
古見岳の「古見」とは、西表島の古い呼び名です。標高469.5mの古見岳は西表島内では最高峰の山であり、国の天然記念物に指定されている「サキシマスオウノキ」の群落などこの地域ならではの豊かな自然が残る山としても有名です。登山道もありますが、整備が整っているとは言い切れません。手軽に登山を楽しむというよりは、「一味違った登山を楽しみたい」という上級者におすすめの山です。
ただし山頂から見ることが出来る景色は絶景!険しい道を歩き続けた先に広がるのは、島を取り囲むように広がるサンゴ礁と透明度の高い真っ青な海です。標高は低いものの難易度は高い古見岳。でも山頂では、流した汗の分だけ満足できる景色が待っています。
現地では古見岳登山ツアーもありますが、夏場は湿度が異常に高いため通常は10~6月にかけてツアーが開催されます。
西表島観光案内所- 電話:0980-84-7320
- 住所:竹富町西表島南風見201
第2位!沖縄本島の与那覇岳
やんばる国立公園内にある与那覇岳は、沖縄本島最高峰の山です。標高は503mですが山頂まではいくつもの谷が入り組む複雑な地形をしているため、ガイドなしに登山を楽しむにはしっかりとした装備が必要な山です。
比較的手軽に与那覇岳を楽しみたいのなら、往復約3キロメートルの与那覇岳登山道を歩くコースがあります。山頂までは行きませんが比較的歩きやすいコースとなっており、登山道付近にある沢のせせらぎの音や亜熱帯地方特有の自然を楽しむことが出来ます。
与那覇岳登山コースを楽しむには
与那覇岳登山コースに関する情報は、国頭村観光物産センター観光案内所で取り扱っています。
国頭村観光物産センター観光案内所- 電話:0980-41-5555
- 住所:沖縄県国頭村奥間1605
第1位!石垣島の於茂登岳
県内最高峰の山は、石垣島にある於茂登岳です。県道87号線沿いにある大本小学校の近くにそびえる山が、沖縄県内最高峰といわれる於茂登岳。県内最高峰といえども標高はわずか525.5mですから、宮島の弥山(みせん)や佐世保市の烏帽子岳よりも低い山です。
そうはいっても山頂までの登山道は熱帯雨林地域である沖縄らしい景色が続くため、めったに見ることが出来ない貴重な動植物を次々と目にすることが出来るのが魅力です。例えば天然記念物に指定されている「セマルハコガメ」も、運が良ければ於茂登岳登山中に遭遇することが出来ます。
約1時間半で山頂にたどり着くことが出来るので、比較的気軽に登山が楽しめるのも於茂登岳ならではの魅力です。山頂では石垣島全体が見渡せますし、天気の良い日には島を囲む珊瑚礁も眺めることが出来ます。