
沖縄の学校生活にも、全国では決してみられない「学校あるある」がたくさんあります。全部を紹介するとキリがないので、典型的な沖縄・学校あるあるを5つ紹介します!
台風が近づいてきたらみんなのテンションが上がる
沖縄では年に数回、台風が接近してきます。その度に台風による被害が発表されるので県民にとっては、あまりうれしくない事態…。でも沖縄の子どもたちは「台風発生」のニュースが流れるとなぜかテンションが上がっていきます。
なぜなら「暴風警報発令で学校が臨時休校になるから」です!しかも公共交通機関である路線バスが運休すると、大人たちも会社が休みになります。もちろんパートなどで働きに出ているお母さんたちも仕事が休みになるので、家の中が一気ににぎやかになります。
もちろん大型ショッピングモールも映画館も何もかもがお休みになるため、必然的に家の中にこもりっきりの状態になります。そのため日頃は口うるさいお母さん方も台風の時ばかりは子どもが愚図らないように、伝家の宝刀である「お菓子禁止」「マンガ禁止」「ゲーム禁止」を解禁します!
こうなれば子どもとすればやりたい放題!お菓子の食べ過ぎで注意されることも、ダラダラとマンガやゲームをやり続けていても、基本的には怒られません。だから沖縄の子どもたちにとって台風接近のニュースは、日頃禁止されているいろいろなことが解禁される超ラッキーなニュースなのです。
学校行事もうちなータイム!時間通りに始まらない…
沖縄には「うちなータイム」と呼ばれる沖縄独特の時間感覚があります。いい意味で言えば「時間に囚われない生き方」となるのですが、残念ながら一般的に使われるのは「時間にルーズ」という悪い方の意味です。
後者の意味での「うちなータイム」は学校行事の進行でもよく見られます。授業参観だって、時間通りに始まらないのはいつものこと。もちろん終わりの時間も、終業のチャイムが鳴ってはじめて慌ててラストスパートをかける先生もいます。
でも学校行事で見られるうちなータイムは、何も授業参観だけの話じゃありません。運動会などはもっとひどい!運動会のパンフレットにかかれているスケジュール表はあくまでもただの目安であり、日程通りにスケジュールが進む方が珍しいのです。
でもそんなことにいちいち気にかけていたのでは、沖縄では暮らしていけません。何しろ全てにおいて「うちなータイム」が存在する沖縄。「学校行事が時間通りに始まらない」ということも、沖縄の人にとって見れば気にするほどのことではない「いつものこと」なのです!
沖縄の小学校では「長ズボン禁止」が普通
沖縄の小学校では、なぜか「長ズボン禁止」の学校が多いです。たしかに沖縄の夏は暑い!でも沖縄にだってほんのちょっぴりではあっても「冬」は存在します。だから本州の人にしてみれば「まだまだ暑い」と思うような気温でも、沖縄の子どもたちにとっては肌寒く感じることだってあります。
でもなぜか沖縄の小学校では、「冬でも長ズボン禁止」としている学校の方が多いです。禁止としている本当の理由はわかりませんが、そのせいでほとんどの沖縄の小学生はジャージ以外に長ズボンを持っていません。
小学校の運動会の締めは「エイサー」
小学校の運動会といえば、「六年生による組体操」と思うでしょうが、沖縄の運動会では違います。沖縄の小学校の締めは、沖縄の伝統舞踊である「エイサー」です。本格的なエイサーの衣装に着替えた6年生たちは、小学生活最後のエイサーを一生懸命に踊ります。
ちなみに運動会でのエイサーは、幼稚園や保育園でも一番月齢の高いクラスの子どもたちが踊ります。だから運動会シーズンが近づいてくると、街の至る所でエイサーの太鼓の音が聞こえるようになります。
卒業生にはお菓子のレイを贈る
学校の卒業式になると、駄菓子の量販店がやたらに繁盛します。なぜなら沖縄では「卒業生に在校生が手作りしたお菓子のレイを贈る」が定番だからです。いつからこんな風習が始まったのかはよくわかりませんが、地元の先輩たちに聞いてみても「先輩たちがやっていたから私の時もやったよ」といいます。
ただ明らかにお菓子のレイをかける風習が見られるのは沖縄だけ!しかも大量にレイを貰った学生ほど「人気がある証拠」となるため、やたらと見せびらかします。さすがに本州出身の私から見ると、明らかに違和感のある光景…。
そこで地元出身の友人に「多分、この風習って沖縄だけだと思うよ?」といったところ、「まさかや~?普通でしょ?」とソッコー返ってきました!さすが「沖縄学校あるある」!奥が深いです。