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沖縄の琉球神道とは?

投稿日:2017年9月25日 更新日:

琉球王国時代に、国の宗教として整備された琉球神道。明治政府の国家神道政策によって、宗教組織としてはほぼ滅亡しましたが、今も民間信仰とつながり、琉球古来の文化として生活に強く根付いています。

琉球神道ってどんな宗教?

琉球

琉球王国の宗教としてかつて根付いていた琉球神道は、王国の最高権力者である国王を頂点とする政治とともに、祭政一致体制として琉球王国時代に整備されました。

琉球神道の頂点には、王族の女性から選出された聞得大君がおり、その下には、「ノロ」と呼ばれる女性神官たちが配置されていました。

琉球神道の神様

琉球神道は、そもそも多神教です。そのため、信仰の対象となる神様は非常に多く、しかも、様々な世界に存在すると考えられています。

琉球新党の神様の種類を大きく分けると、「来訪神」「守護神」「ヲナリ神」の3つに分類されます。

来訪神

来訪神は、異界の神様といわれています。普段は、人間が住む集落とは異なる場所(異界)にいるといわれています。そんな来訪神も、祭りの時は、集落や集落内の御嶽にやってきます。そのため、来訪神と呼ばれています。

守護神

集落の出身者が亡くなると、祖霊となり、子孫の守り神となります。この祖霊は、七代たつと、東の海のかなたにあるといわれているニライカナイ(沖縄のあの世)へと渡り、守護神に生まれ変わります。守護神になると、出身集落にもどって、集落内の拝所や御嶽にとどまります。

ヲナリ神

ヲナリ神は、沖縄の方言で姉妹を意味するウナイのことをいいます。ヲナリは、兄弟の守護神と言われており、のちにヲナリ神信仰として発展します。

沖縄本島では、「すべての女性に神様に通じる力がある」と考えられているため、兄弟がいる女性であれば、だれでもヲナリ神であることになります。

ヲナリ神信仰は、琉球神道の基本概念の一つであり、琉球王国の政治にも深くかかわっていました。琉球神道の頂点である聞得大君に国王の姉妹が就任するということも、ヲナリ神信仰の代表的な例と言えるでしょう。

琉球全体で八百万もいる琉球神道の神様たち

多神教である琉球神道では、日本神道と同じく、八百万もの神様がいるといわれています。なぜこれだけの数の神様が存在するのかというと、セジの特徴にあるからだといわれています。

セジというのは、神様の霊力のことを意味していて、この世に存在するあらゆるものにとりつくことができるといいます。

たとえば、石にセジがつけば「霊石」となりますし、山にセジがつけば「霊峰」となります。そのほかにも、門や剣、船、城、港など、セジはあらゆる物体にとりつき、不思議な力を与えます。そのため、この世に存在する物体すべてのものには、セジによって神様となる可能性があるということになります。

もちろん、人間も物体ですからセジがとりつくこともあります。この場合は、「超人」になるのだそうです。

琉球神道の考え方とは?

かつて国教であったとはいえ、組織的にはすでに滅んでしまった琉球神道ですから、実際にはどのようなものであるのかということを知るには、専門家による研究が必要です。それだけに、これまでも様々な研究者によって、多角的に分析されてきた琉球神道。

研究によって分かったのは、琉球神道の考え方の根本には、太陽が関係しているということでした。

琉球の最高神・ティダ

琉球神道における最高神は、ティダです。ティダは、沖縄の方言で「太陽」を意味します。

琉球新党では、国の最高権力者である国王を、国の最高神である太陽と重ねました。そして、太陽がこの世の世界に登場する東の彼方にあるのが、神さまの領域と考えられていました。

西は死者の領域

東を神域とする琉球神道では、反対に位置する西を「死の領域」と考えています。そのため、死者の埋葬(当時は風葬)は、西側の崖や洞窟で行われていました。

東側に集中する沖縄本島の聖域

太陽を最高神と考える琉球神道では、聖域と呼ばれる場所が本島東側に集中しています。

例えば、首里城から見て東側に当たる南城市玉城には、本島最高の聖域といわれる斎場御嶽があります。斎場御嶽からさらに東側にあるのが、琉球最高の聖地と呼ばれる久高島であり、久高島の中央にあるフボー(クボー)御嶽は、太陽の穴そのものであるといわれていて、やはり同じく聖域とされています。

フボー(クボー)御嶽とは?

琉球最高の聖地と呼ばれる久高島ですが、その中でも最も神聖な場所とされているのが、フボー御嶽です。東御廻りにも指定されているフボー御嶽は、古来より男子禁制の聖地とされてきました。ただし現在は、男女問わず全面立ち入り禁止とされています。

神さまの島・久高島にはタブーがある

神様の島と呼ばれる久高島では、島にあるものを島の外に出すことはタブーとされています。そのため、たとえ石一つであっても、島の外に持ち出すことはできません。かつて、島の石を持ち出したという人がいるそうですが、すぐに体調を崩してしまったのだとか…。皆さんも、久高島に出かけるときは、必ず守るようにしてくださいね。

琉球神道の聖地・久高島へのアクセス

琉球神道の聖地である久高島には、南城市の安座真港からフェリーで移動します。高速船であれば15分、フェリーであれば20分で、久高島の徳仁港に到着します。

安座真港
  • 住所:沖縄県南城市知念安座真
  • 問い合わせ先:安座間連絡所 098-948-7785 /久高島連絡所 098-948-2873
  • 高速船料金:大人片道¥760、小人¥390(往復の場合、大人¥1460、小人750)
  • フェリー料金:大人片道¥670、小人¥340(往復の場合、大人¥1280、小人650)

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