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沖縄のお盆と本土のお盆の違い

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仏壇

沖縄のお盆は、本土のお盆とはだいぶ印象が違います。その違いを知ると、沖縄の文化の秘密に少し近づくことが出来ます。

沖縄のお盆は旧暦に行われる

沖縄のお盆は、新暦ではなく、旧暦で行います。そのため、「お盆」という表現ではなく、「旧盆」と表現するのが一般的です。

お盆の呼び方も違う

沖縄では、お盆の呼び方も本土とはちょっと違います。

ご先祖様をお迎えする盆の初日を「ウンケー」といい、お見送りをする最終日のことを「ウークイ」といいます。

ちなみに、盆の中日は、そのまま「ナカビ」といいます。

さらに地域によっても呼び方が違う

沖縄は、小さな島が集まっているため、地域によって方言がかなり違います。そのこともあって、本島では一般的なウンケーやウークイも、違った呼び方をします。

ウンケーの場合、宮古方言では「ンカイ」といい、石垣方言では「シキルヒ―」といいます。ちなみにウークイは、宮古方言では「ウフ―ユー」、石垣方言では「ウクルピー」といいます。

ウンケー(盆初日)の行事

ウンケーの特徴は、ご先祖様を盛大にお迎えするための供え物にあります。

沖縄の仏壇は、本土とかなり違います。これは、お盆など仏壇行事の際に、たくさんのお供え物を仏壇の前に供えるため、収納式のテーブルがセットされているところにもみられます。

供え物の種類

ウンケーのお供え物は、6品または7品あります。

スイカ

諸説ありますが、スイカは人の頭を意味するという説が多いです。

パイナップル

正式には、アダンの実を供えますが、最近ではパイナップルが主流になっています。ただし、盆のお供えで使う場合は、青パイナップルを使います。

正式には、グーガーというナシカズラの植物の実をお供えします。最近では、梨をお供えするのが主流になっています。

ミカン

盆のお供え物では、青切りみかんといって、全体が緑色をした小粒のミカンをお供えします。

ブドウ

正式には、竜眼と呼ばれる植物の実をお供えします。最近では、ブドウをお供えするのが主流となっています。

サトウキビ

サトウキビは、グーサンウージという精霊の杖用のものを2本と、ご先祖様への土産物用に小さくカットされたサトウキビの束の2種類を準備します。

ナカビ(盆の中日)の行事

仏壇

ナカビは、自宅にやってきたご先祖様も、家でゆっくりと家でくつろいでいるといわれているため、仏壇前で特別な行事やお供え物をすることはありません。

ナカビにはお中元を持参しながら親戚周りをするのが、沖縄では一般的です。

沖縄の中元商品の定番はツナ缶

沖縄では、お中元は盆のナカビにあいさつを兼ねて手渡すのが一般的です。

本土では、お中元商品選びに頭を抱える人も多いようですが、沖縄の場合は、比較的定番商品がはっきりとしているため、それほど悩むことはありません。

でも、その定番商品が独特なのも、沖縄の特徴。そのため、スーパーで簡単に手に入るツナ缶ですら、沖縄では定番の中元商品なのです。でもこのツナ缶は、沖縄料理には欠かせない定番商品。そのため、缶詰ですが、沖縄県民にとってはとても身近な存在です。

なにしろツナ缶は、家庭料理の定番であるチャンプルーにはもちろんのこと、台風接近時の非常食にも使えるとあって、どの家庭でも、必ずある程度のストックがあります。

そんなツナ缶は、もらってうれしい定番の中元商品。ただし、お中元としてツナ缶を選ぶ時は、シーチキン缶の箱詰めセットにします。お中元の時期になると、買い物カートいっぱいにシーチキン缶の箱詰めセットを購入する沖縄マダムの姿をよく見かけます。

ウークイ(盆の最終日)の行事

ウークイは、盆の間に自宅に帰ってきたご先祖様をお見送りする日。そのため、グソー(あの世)に帰るご先祖様とのお別れを惜しむ行事が行われます。

ウークイ料理

ウークイでは、重箱料理を準備します。

沖縄の行事に欠かせない重箱料理ですが、単なる伝統料理というだけでなく、詰め方や品数にもきちんとした決まりがあります。

重箱料理の基本

沖縄の重箱料理は、一段に餅、二段におかず料理がセットされているもののことを言います。通常は、この餅とおかずのセットを二組準備します。これを「チュクン」といい、仏壇行事の基本となります。

これに対し、餅とおかず料理の1セットのことを「ハンクン」といいます。

ご先祖様を見送る踊り・エイサー

沖縄のテーマパークに出かけると、必ずといってよいほど見ることが出来るエイサーショー。

でも本来エイサーとは、旧盆の最終日の夜に、ご先祖様をあの世へお見送りするために奉納する踊りのことをいうのです。

エイサーの原型は念仏踊り

浄土宗の袋中上人が、旅の途中に立ち寄った沖縄で3年間布教活動を行ったことにより、琉球王府や貴族の間では念仏が広まっていったのですが、庶民の間で広がるということはなく、一部の特権階級の宗教という程度でした。

これを何とか庶民の間でも広げようとして考え出されたのが、エイサー。浄土宗の念仏を歌にした念仏歌に、踊りを交えて広めていくという作戦でした。

踊りとセットになった念仏歌は、たちまち庶民の間に広まり、やがて盆に行われるご先祖様の供養の時にも奉納されるようになりました。これが、エイサーの原型といわれています。

ウチカビを焚く

本土では盆の最終日に送り火を焚きますが、沖縄では、各家庭の仏壇の前であの世のお金であるウチカビ(紙銭)を焚きます。

ウチカビを焚くのは盆行事の締め

ウチカビを焚く行事は、3日間に及ぶ盆行事の締めにあたります。家族や親戚が一堂に仏壇の前に座り、ご先祖様の前で一年間のご報告をし、ウチカビを焚きます。

夜遅くにウチカビは焚く

ウチカビを焚くのは、ご先祖様があの世に帰る直前に行います。そのため、できるだけ長くこちらの世界にいてほしいという気持ちから、夜遅くにウチカビを焚くのが一般的です。

ウチカビを焚くタイミングは各家庭によって違いがあるのですが、22~24時頃が最も多く、地域によっては日付が変わってから行うというケースもあります。

これに対し、早い時間にウチカビを焚くということはほとんどありません。何しろ、ウチカビを焚く時間が早いほど、「ご先祖様を追い帰した」と思われてしまうのが沖縄の常識。盆の行事一つとっても、沖縄は独特の文化を持っているのです。

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