
世界遺産に登録されている中城城址はフォトスポットとしても有名です。せっかくなら中城城周辺の観光スポットも周ってみませんか?今回は厳選しておすすめスポット6選を紹介します。
東太陽橋
実はこの橋の名前は「あがいてぃだばし」と読みます。
「東」は沖縄の方言で「あがり」といい、「太陽」のことは「てぃだ」といいます。だから「東太陽橋=あがいてぃだばし」というわけです。
東太陽橋は12~15世紀ごろに造られたといわれている「ハンタ道」へと続く橋です。
中城城跡から眺める景色はとても有名ですが、東太陽橋からの景色も美しいです。橋からは中城湾と街並みが一望できるため、地元では穴場のスポットになっています。
東太陽橋までのアクセス
キシマコノ嶽
沖縄では「嶽」とつく場所は「神様へのお祈りをする場所」であり聖域でもあります。
キシマコノ嶽もそれと同じで、今でもこの周辺の住民たちの大切な祈りの場所になっています。
「特別なものがある」というわけではないのですが、この場所に足を運ぶとまるで時が止まってしまったような不思議な感覚になります。
そのためパワースポット巡りをする人の間では有名な場所でもあります。
ただし島の人々にとっては大切な聖域ですので、拝みをしている人がいる場合は邪魔にならないように見学するようにしてくださいね。
ちなみにちょっとわかりづらい場所にありますが、「161.8高地陣地」の頂上付近にあります。カーナビで検索する時には「161.8高地陣地」で探す方が分かりやすいですよ!
キシマコノ嶽(161.8高地陣地)
新垣グスク
中城には中城城跡以外にも城跡があります。
「城」は沖縄の方言で「グスク」といいますので「新垣グスク=新垣城」ということになります。
中城城跡のように石垣などが残っているというわけではないのですが、発掘調査によって14世紀前半頃に築城されたと推定されています。
この場所は「城巡り」として廻っても、それらしきものが何もないのでガッカリします。ただし「パワースポット」に興味があるのであればおすすめ!
実はこの場所は新垣地区の拝所となっており、今でも地元住民たちの祈りの場として大切に受け継がれている場所なのです。
ですから「超穴場のパワースポット」というわけなのです。
新垣グスク
ペリーの旗立岩

沖縄本島内にはペリー提督にまつわる史跡がいくつも残されています。ここもその一つになります。
ペリー提督率いるアメリカ艦隊は、日本とも異なる不思議な国・琉球を調査するために調査隊を上陸させます。
調査隊は沖縄本島の様々な場所を探検・調査を行いましたが、その途中にこの周辺にも立ち寄っています。
ペリーの旗立岩は、その際に調査隊が休憩を取った場所といわれています。
現在ではただの巨大な岩のようにしか見えませんが、当時は岩山だったといわれています。
見晴らしの良い岩山の頂上に旗を立て、登頂の記念にその場で祝砲もあげたといわれています。
ペリーの羽田立岩
安里のテラ
安里のテラは中城村の中でも非常に有名な拝所です。
赤瓦の一軒家のような建物の中には「ビジュル」と呼ばれる霊石が大切に祀られています。
安里のテラは県指定有形民俗文化財にも指定されていて、史跡巡りをするにもおすすめです。
ちなみにご利益としては「五穀豊穣」「子孫繁栄」「無病息災」などがあります。
安里のテラ
伊舎堂前の三本ガジマル
ガジマルはガジュマルのことです。今から400年ほど前にこの地に伊舎堂集落が移転しました。
集落全体の移転に先立ち、三組の夫婦が集落にやってきました。その時に移転の記念として夫婦1組がそれぞれ1本ずつのガジュマルを植えました。
それが「伊舎堂前の三本ガジマル」です。
現在見ることが出来るガジュマルはその当時のものではありませんが、今も伊舎堂集落のシンボル的な存在として住民が大切に守っています。
伊舎堂前の三本ガジマル
中城城跡の周辺にはまだまだ知られていない穴場スポットがたくさんある
中城城跡は世界遺産にも登録されているため、一年を通して多くの観光客が訪れます。
でも中城城の城主は琉球の歴史とも深くかかわってきた人物です。そのため城跡がある中城村にはまだまだたくさんの穴場スポットがあります。
「あまり知られていない美しい景色を見に行きたい」「穴場のパワースポットを周ってみたい」という人におすすめの場所なので、中城城跡を見学するのであればぜひ併せて足を運んでみてくださいね!