
沖縄旅行でレンタカーは必需品です。でも「どこに行くにも車が必要」なのは観光客だけではありません。車は県民の足でもあるからこそ、沖縄の交通マナーには独特なものがあります。知っておきたい沖縄交通事情とは?
バイクのすり抜けがとにかく多い

沖縄は車がないととにかく不便。そのため沖縄の通勤・帰宅時間には異常なほど渋滞が発生します。そんな沖縄の交通事情があるので、渋滞を避けるためにバイクやスクーターに乗る人が多いです。もちろん少しでも早く目的地に着きたいという気持ちがありますから、バイクのすり抜けは日常茶飯事。車の間のスペースが狭くてもガンガン攻めてきます。
もちろんバイクのすり抜けは危険です。車と接触事故を起こせば、大けがをするリスクが高いのはバイクの方。とはいえバイクのすり抜けそのものは違反ではなくグレーゾーン。センターラインを越えて追い抜きをする場合は違反になりますが、道幅が十分あればギリギリセーフ。だから危険があったとしても、よほど悪質なものでない限り捕まらないのです。
ただしグレーゾーンになるのは「追い越し」ですので、車の左側から追い越しをすればアウトです。バイク専用レーンがない沖縄ですから、意外とこれで捕まる人は多いです。
そうはいっても車の運転をする上では注意が必要です。何しろバイクと接触事故を起こせば、車を運転している側にも過失があるとみなされてしまいます。
だから沖縄旅行中に余計な事故に巻き込まれたくないなら、車の運転をする側が十分に気を付けること!これに尽きます。
右折・左折もウインカーなしが多い
沖縄の道路を運転していると、びっくりするほどウインカーなしで右折・左折をする車に遭遇します。そのため車間距離をきちんととっていないと、突然前の車が右折・左折をしてきてそのまま衝突ということもよくあります。
明らかに相手の運転に問題があったとしても、法定速度を守り車間距離をきちんととっていなければ事故を起こしたときに痛い目を見るのはあなた。沖縄で車を運転するなら「ウインカーなしで曲がる車が多い」ということをあらかじめ意識しておいたほうが無難です。
「路肩に停車」が下手
お店やコンビニに専用駐車場があるのに、なぜか路肩に車を停車してそのまま店の中に入っていく人が多い沖縄。ただ問題は「路肩に停車するのが下手な人が多い」ということです。
そもそも路肩に車を止めるときは「走行車線を邪魔しないように停める」ということが大前提なのですが、「なぜそんなところに車を停める?」と思わずつぶやいてしまいたくなるほど走行車線に思いっきりはみ出した状態で路肩に停車する車がいます。しかもその遭遇率がびっくりするほど多い…。
沖縄に長く住んでいるとこの状況も「仕方がないな…」と思えるのですが、沖縄の道路状況がよくわからない観光客からしてみれば「なんでこんなところに車を停めるの?」と思わず怒りがこみあげてくるはず。そうはいってもぶつかってしまえばあなたも悪くなってしまいますから、変なところに停めている車を見てもイライラせずに安全に追い越しをするようにしてくださいね。
追い越し車線でもマイペース
これもよくありがちな沖縄の交通事情。走行車線が複数ある場合、スピードが遅い車は走行車線を走るべきなのですが、時速30キロの低速走行で幹線道路の追い越し車線を走り続ける車が結構います。
しかもこうした車ほど「ウインカーなしで突然車線変更してくる」というダブルで迷惑な走行をします。ですから怪しいスピードで走る車を見かけたら、とにかく車間距離を保ってできるだけ離れた場所を運転することです。
なぜか歩行者よりも車が優先
「車よりも歩行者が優先」は自動車教習所で一番初めに教えられることですよね?ただこれがなぜか忘れ去られているのが、今の沖縄の交通事情。
「車が止まってくれないから横断歩道が渡れない」という歩行者の姿は、残念ながら沖縄ではよく見かける光景です。しかも歩行者が横断歩道を渡っているのに、その間を縫うようにして右折・左折をする車も多いです。
渋滞にはまってしまうとついその流れについて行ってしまいがちですが、前の車の死角になって歩行者の姿が見えないことも多いためとても危険です。せっかくの沖縄旅行で人身事故を起こさないためにも、周りの車に流されずあくまでも「歩行者優先」を心がけて運転しましょうね。
沖縄の交通マナー事情を知って安全なドライブを!
沖縄の交通マナーの悪さを例に挙げると何ともお恥ずかしい気分になるのですが、これが今の沖縄の交通事情。車を運転するからには常に事故に巻き込まれる危険があります。沖縄独特の交通マナー事情をあらかじめ知ったうえで、安全な運転を心がけてくださいね。