
沖縄は「ほぼ夏」といってもいいほど夏の時期が長いです。特に沖縄の夏の日差しは強烈で、きちんと遮熱対策をしておかないと室温はグングン上昇!光熱費を抑えるためにも今すぐやりたい遮熱対策のポイントとは?
沖縄ではベランダの目隠し対策より遮熱対策の方を優先
最近では賃貸マンションやアパートでもベランダが比較的広い物件が多いです。
でも賃貸住宅だと「傷をつけてはいけない」「原状回復できる範囲でしか手を加えられない」など契約上の制約があります。
でも長い夏が待っている沖縄では、ベランダに工夫をしておかないと大変なことになります。
全国的にみるとベランダの工夫といえば「目隠し対策」の方が一般的ですが、沖縄では目隠し対策よりも強い日差しをいかにして室内に入れないようにするかに力を入れる必要があります。
なにしろ夏になると夜7時を過ぎても日没とならない沖縄では、強い西日が長時間にわたって部屋の中に入り込んできます。
陽当たりが悪い場所であればそれほど問題はないのですが、沖縄では「日当たりが良すぎる物件」も「日当たりが悪い物件」と同じくらい家賃が安いです。
そのため家賃を少しでも抑えたい移住者はこうした物件に飛びつきやすいのですが、本当の沖縄の夏の恐ろしさを知るとその時の判断を必ず後悔します。
ただし沖縄の夏の遮熱対策のポイントは、本土の場合とやや違います。その違いをきちんと知っていないと、「無駄なお金を使うことになってしまった…」となります。
お金をかけずにできる遮熱対策をご紹介

お金をかければきちんとした遮熱用カーテンをとりつけることもできます。でもこうした遮熱用カーテンは重量もあるので、取り付けるためには壁にネジを使って止めなければならないものも多いです。
さすがにこれは賃貸住宅ではNGです。それに部屋の中にいて見えるものではないので、できればお金をかけずに遮熱対策をしたいというのも本音ですよね?
そんな人におすすめなのが「洗濯物で遮熱対策」です。
最もおすすめなのは大きなサイズのバスタオルなのですが、一人暮らしだとさすがに1日に使うバスタオルの枚数もせいぜい1~2枚程度…。
これではさすがに遮熱対策にはなりません。
そこで私が足を使って周辺のマンションやアパートのベランダの様子をよーく観察してみました。
すると「フェイスタオルの大量掛け」で遮熱対策をしているベランダを発見!しかもよく見てみると家賃が安そうに見える古い賃貸アパートのベランダでその風景はよく見られるのです。つまりこれは「お金がかからない遮熱対策」といえるはずです。
たしかにタオルであれば防犯上ベランダに干しておいても特に問題はありません。しかも夏の沖縄で一日に何度もあるスコールの被害を受けても、フェイスタオルであればそれほど落ち込むこともありません。
もちろん確実に乾かしておきたい洗濯物はスコール対策として室内干しとなるのですが、フェイスタオルであれば多少雨に塗れたとしてもそれほどショックはありません。
それにフェイスタオルは一人暮らしでも数枚は必ずストックしてありますよね?
そう考えてみるとこの方法はお金をかけず、しかもタオルもきちんと乾かすことが出来る合理的な遮熱法といえます。
100均の遮熱用ガラスシートを張る
ベランダからの日差しが部屋に入り込まないようにすればよいのですから、ベランダに面したガラスに遮熱シートを張るという方法も効果はあります。
しかも最近の100均ショップでは遮熱用ガラスシートも販売しています。
ガラスの枚数や窓の大きさによっても必要となるシートの数が変わりますが、「最低1年もてばよい」と考えるのであれば100均商品でも十分OKです。
ただし遮熱用ガラスシートは日差しを反射させて光を室内に入れないようにしているので、反射された光が集まるベランダはとんでもない暑さになります。
そのため遮熱用ガラスシートを張っていると、ベランダに干している洗濯物が通常の1.5倍のスピードで乾きます。
これだけなら良いのですが、ベランダでガーデニングを楽しんでいる人にとっては迷惑な問題もあります。
ベランダの温度が通常よりも高くなるのですから、せっかく手間をかけて育てている花や植物たちへの水やりがいつもの倍必要になります。
もしもグリーンカーテンづくりにチャレンジしているのであれば、それこそ本当にこまめに水やりをしないとすぐに枯れてしまいます。
すだれはワンシーズンしか持たない
遮熱効果があって手頃な値段で購入できるすだれは、沖縄の場合長くもって1年です。
何しろ台風が頻繁にやってきますし、台風でなくても台風レベルの強風が襲ってくることもよくあります。
だからすだれをかけたとしても、せいぜい寿命は1年です。しかもすだれは天然素材ですので、強い日差しと度重なるスコールのせいで劣化スピードがとにかく速いです。
とはいえ昔から日差し除けアイテムとしては超定番のすだれですので、「毎年買い替える」という気持ちでいるのであればおすすめのアイテムですよ。
夏の沖縄の日差しをなめてかかってはいけない
人に対する紫外線・日よけ対策はほぼ100%の人がきちんと対策している沖縄ですが、本当はそれと同じくらい家の中の紫外線・日よけ対策もしておかなければいけないのです。
なにしろ沖縄では、1年のうち気温が20℃を下回るのはわずか2~3か月しかありません。だからこそ「長い夏をいかにして乗り切るか」ということが沖縄では最も重要なのです。
家の中は一日の中で唯一ゆっくりと体を休めることが出来るプライベートスペース。せめてその時間を快適に過ごすためにも、ベランダの遮熱対策は万全にしておきましょうね。